寒さにサヨナラ! 「中古物件×フルリノベ」で暖房いらずの家作り
2023年2月1日(水)
【Data】
所在地 | 千葉県松戸市 |
家族構成 | おひとりぐらし |
間取り | LDK+寝室コーナー+ユーティリティールーム |
施工面積 | 63㎡ |
築年数 | 43年 |
施工費用 | 970万円 |
寒い部屋は、もうイヤ!
今回のT様邸は、最近注目を集める「中古物件×フルリノベーション」した案件。まったく新しい土地にやってきて、新しく生まれ変わった部屋と、新生活を始めることになったきっかけについてうかがってみました。
「地域はどこでもよくて、住みやすさと職場から通いやすいから探しました。あとは、災害時の状況も考慮して、ハザードマップもチェックしたりして。
ここは以前住んでいたところと雰囲気が似ていたのが、決め手としては一番大きかったですね。駅前もにぎわっているし、一番よかったのがマンションの目の前にバス停があるところ。地域柄、坂が多いんですけど、バス停がある分、自分が今後年を取っていっても安心かなと思いました」
リノベーションに関しては、どのようなご要望があったのでしょう?
「私、寒いのが嫌なんです。だから部屋を作るときの一番の条件が『ひと部屋で全部が完結する部屋』でした。
以前住んでいたところが、リビングから一度廊下に出ないと寝室にいけない間取りだったので、部屋が寒かったんですよ。なので、冬は寝室に行かずに、そのままソファとかカーペットで寝ちゃうことも多くて、結局喉を痛めたりして……。だから今回は、ひと部屋にベッドもあって、トイレやお風呂にもすぐに行けて、ということを一番の条件にしました」
このご要望を受けて、もともとは3LDKだった間取りを、大きなワンルーム風の空間に変更。どこにいても、寒い思いをせずにすむお家作りを目指しました。
▲キッチン、リビング、ベッドルームは仕切りなくつながっているワンルーム風
見た目の部分では、白をベースにしつつ、部屋を横断する大きな梁を敢えて活かすために貼った木調のクロスと、モスグリーンのアクセントクロスがポイントになっている、スタイリッシュな空間に仕上げました。こちらは、シンプルモダンな雰囲気がお好きだというT様とお話し合いを重ねて、作り上げていきました。
▲家全体を見渡せる対面式の大きなキッチン。お部屋の顔にもなっています
「インスタをたくさん見て、『こういう感じがいいな』とか、いいアイデアがありすぎて……。ここはこうしたい、あそこはこうしたいというのはあるけど、全体的なバランスができあがるまで、統一感あるかな?と、すごく悩みました。仕事しながらいろいろと進めていくのも大変でしたね(苦笑)。でも、仕事の気分転換にはなりました」
この取材のときはまだお引越しして間もないときでしたが、実際に暮らしてみた感想は?
「すごく住みやすいです。例えば寝室と廊下を隔てる壁の出入り口。ここ、最初はただの壁の予定でしたが、設計の最終段階でご提案いただいて、出入り口を作ってもらったんです。部屋の行き来がしやすくて、ものすごく重宝しています」
▲ベッドルームにはWIC、リビングからも出入り可能。複数動線を確保することで、回遊性がUP
一番のご要望だった「防寒」についても、お墨付きをいただきました。
「全然寒くないです! この部屋は午前中もすごく日あたりがよくて、そのせいもあるのか、夜でも17~18度あって。冬でも暖房つけるかつけないかぐらいの暖かさで、本当にありがたいです」
▲大きな窓からはお日様がいっぱい入り、すみずみまで明るく照らしてくれます。これは暖かそう♪
それと、T様がお気に入りの場所と教えてくださったのが、玄関入ってすぐのユーティリティールーム(お洗濯などの家事を行うお部屋のこと)。
「ユーティリティールームがすごく重宝しています。正面の壁にレンガ調の壁紙を貼ってもらったんですけど、雰囲気がすごく気に入っていて。同じ家事をするにも、雰囲気がいいとテンションがあがるじゃないですか。お気に入りの場所のひとつです」
▲レンガ調のクロスと黒のキーカラーが、海外のおしゃれなランドリールームを彷彿とさせます。アイロンかけもこんなに広ければ楽々です
ご自身が気分良く暮らせるように、自分の暮らしや好みに合わせて部屋を作り上げた感のあるT様邸。ポカポカとした暖かなお部屋は、T様の明るいキャラクターをよく表している気がして、部屋と人は似てくるのかなと?と思いました。
リノベのコツは、イメージをしっかり共有すること
そして、いつものように、今後リノベをする予定の方に向けてアドバイスをうかがったところ、「うーん……特にないですね」とのお答えが…!
というのも、今回の物件探しとリノベーションは、T様の予想をはるかに超えるスピードであれよあれよと進んでしまったからだとか。
「もともとインテリアとかを見るのは好きで、いつかはマンションを購入してリノベーションしたいなと思っていましたが、やっと気が向いてちょっと資料請求してみようと思ったら、そのままの流れでお世話になることになった感じですね。
前住んでいたところもまだ1年契約が残っていて、更新と同時に移り住めればいいかなぐらいに思っていたのに、まさかこんなに早く進むと思っていませんでした」
あまりにスムーズにことが進んだと振り返るT様ですが、ご自身のタイミングと、最適な物件とのご縁を逃さなかったというところは、まさにお手本にしたいポイントかもしれません。
▲入口右手に設置された洗面スペースも、仕切りなしでLDKとひと続き。コンパクトながらデザイン性が高くて、ステキな空間です
後日、いろいろと振り返る中で、いくつか伝えておきたいことがあると、わざわざご連絡をくださったT様。いただいたアドバイスは次のような内容でした。
- 自分の好きな雰囲気やこんな感じにしたいというイメージを曖昧でも事前に伝えておくこと。いろんな雰囲気があるので、そこを知らせておくだけでも、お互いやりやすい。
- イメージの共有が大事だと思うので、言葉だけよりも画像も一緒に添付したほうがより共有しやすい。
- 自分が伝えたことが、次回の打ち合わせにすべて反映されて出てくるわけではなかったのと、決定したことも反映されていないことがあったので、しっかり確認が必要だと感じた。
- 仕事と両立するのは本当に負担だったので、ワンストップの会社を利用して本当によかった。
反省も含め、我々にとっても貴重なお言葉です。T様、本当にありがとうございました!